北海道新聞 夕刊 地域情報版 「みなみ風」 コラム欄 立待岬
2015年(平成27年)12月18日 第5353号 掲載
楽しいクリスマスに、七飯町産リンゴとお茶をブレンドした「リンゴ茶」をおいしく入れよう-と題したセミナーが13日、大沼国際セミナーハウスで開かれた。北海道大沼国際交流協会が主催。北海道新幹線開業を間近に控え、新幹線ルートの国道5号側の七飯をアピールする飲み物の一つになりえないかとスタートした企画だ。
紅茶はともかく、煎茶や玉露などの緑茶をフレーバーティーに仕立てることは難しい。嗜好品としての味や香りなどの判断基準がないため、この企画自体が今後の参考の一つになる。
七飯のリンゴといっても多種。今回は乾燥リンゴを使った。皮をむき、品質保持に食塩水に漬け、乾燥させた乾物だ。
とても上品なリンゴを茶として表現する方法としては、この乾物を水に漬けてダシをとったリンゴ水を、急須に入れて茶をだす方法が一つ。乾燥リンゴをミルで粉状にし、抹茶とミックスして茶せんでたてあげるのが一つ。この二つの方法が、試験の末に得策だろうという結論に達した。
乾燥リンゴを漬けた水を沸かす。なんとも良いリンゴ湯となり、合わせる茶葉は個性の少ないものを選択。薄い緑ではあるが、バランスが良い。
一方の粉末茶は濃い緑になり、リンゴ自体の水分でどうてもツブツブが生まれてしまう。食感のあるドリンクとして参加者に飲んでもらった。
古くて新しい茶の楽しみ方を発信し続けると、次の発信になる。
登録日 : 2016-02-07 | 最終更新日 : 2016-11-15 | カテゴリ: 社長のコラム, 道新「みなみ風」