北海道新聞 夕刊 地域情報版 「みなみ風」 コラム欄 立待岬
2017年(平成29年) 1月13日 掲載
今年の八十八夜は5月2日なので、旧暦では4月7日となっている。年が明けると新茶に向けて気持ちが動き出す。茶は農産物であり、太陽暦と太陰暦の関係を知るためにも大型の日めくりカレンダーを活用している。
毎年利用している日めくりには、その日の格言(ことば)が書いてある。今まであまり気にせずにいたが、本年は卓上型の日めくりが手に入り、それにも一行書いてある。これは年ごとに変化があるのか気になってしまい、格言を書き写し、次年はどうなるのか見てみようという気持ちになった。
一気に書き写してしまってもいいが、ありがたみが薄くなるようにも思える。また、その日のことばはその日のうちに書くほう徳があるように思えるので、その日、その日、毎日紀を付けて書き忘れないようにしている。少なくとも、数日はやりとげたので、次は1ヵ月、3ヵ月とクリアして、1年間続けて、年ごとの変化をみてみたいものだ。
丸山園の店是は、先々代が心にしみた、暦にあった言葉「朗らかに晴れやかに」と「出して見よ力はひそむ」から定めたと聞いている。額に入れてあり、今でも大切に店の見える場所に揚げてある。どんな気持ちで今を見続けているのかなと思う。
そんなこともあり、書き写しを始めてみることにした。今のところとても楽しく、考えさせられるものが書いてある。
登録日 : 2017-01-16 | 最終更新日 : 2017-10-19 | カテゴリ: 社長のコラム, 道新「みなみ風」