弓なり

北海道新聞 夕刊 地域情報版   「みなみ風」  コラム欄 立待岬
2015年(平成27年)05月01日 第5198号 掲載

 

 函館でも、市長と市議会議員の選挙の投票が4月26日にあり、私も有権者として1票を投じた。
 まず立候補した人を支えた方々に心より敬意をもって「お疲れさま」と申し上げたい気持ちだ。
 選挙期間中、車両から手を振って支持を願う。地域によっては、トラックの荷台で雨風を受けてという場合もあった。函館の場合は、窓から身を乗り出すやり方が多かったようだ。同じことをやってみろと言われても、背中の筋をひきつらせ、すぐにリタイヤするのが関の山かと思う。
 どこの陣営かは言わないが、目の前を横切った車両から、新体操の選手のように、弓なりに体を伸ばしているスタッフの姿を見て、きれいだと素直に思った。
 スピーカーから滑らかに支持を連呼するウグイス嬢(まれに男性や国会議員の場合もあったようだが)も、よく原稿が頭に入っているものだと感心する。話のテンポがポイントになるだけに、場数を踏んでいないとあれほど巧みにマイクはあやつれないだろう。
 当選、落選の結果は、すでに道新でも報道された通り。私個人は今後の 政 にどうのこうのと言う立場にはないが、市民の多くは、今回当選した市長と市議のみなさんが、これからどれだけ汗をかいてくれるかに注目していることだろう。ともあれ、市長という頭が決まり函館市政がまた動き出だすことになる。

登録日 : 2016-02-07  | 最終更新日 : 2016-11-15 | カテゴリ: 社長のコラム, 道新「みなみ風」