申請窓口で

北海道新聞 夕刊 地域情報版   「みなみ風」  コラム欄 立待岬
2015年(平成27年)01月30日 第5135号 掲載

 

 年末年始の仕事が一段落すると、新茶の時季に向けた計画や、年度末や新年度の準備に取りかかる。その一つに、函館市競争入札参加資格審査申請があり、先日、更新手続きを行った。毎年の手続きではないため、提出の書式に変更があるなど、毎回、新しい気持ちで準備をしている。
 まず、必要な証明書を用意するため、税務署へは国税や消費税の納税証明を、法務局へは法人を代表する実印の印鑑証明書や登記簿謄本を発行してもらいに出掛けた。普段、なかなか関わることのない自分はドキドキする。
 申請窓口の担当者が問い合わせなどに対し、親身か事務的かを含め、どのように対応しているのか、観察することにした。席の配置や人の流れ、仕事の速さ、フロアにいる職員の顔の表情の一つまで、自分の店頭で配慮しなくてはいけないヒントを多くもらった。
 今回の申請は、本店所在地を変更したこともあって新鮮な気持ちで市役所に行った。今更だが、受け付けの担当者はすごいと思った。多種多様な業種の人が申請に来るが、それぞれ異なるチェックポイントが頭に入っていなくては、正確な受け付けができないという点が分かった。
 今回、私の担当になった方は凛として気品ある女性だった。その方とのやりとりを通して、行政側の解釈や物の見方を教えてもらえ、良い経験となった。

登録日 : 2016-02-07  | 最終更新日 : 2016-11-15 | カテゴリ: 社長のコラム, 道新「みなみ風」