デザイン企画

北海道新聞 夕刊 地域情報版   「みなみ風」  コラム欄 立待岬
2014年(平成26年)12月05日 第5102号 掲載

 

 秋から冬に向けたこの時季、教育現場からの依頼で、お茶の授業や、職場体験学習であったり、学生や生徒、児童と過ごす時間が多くなる。今年は店舗の統合、移転などで今までの対応が無理になり、改めて、新しい環境で、何かを学びとってもらうかを考えるチャンスになった。
 函館駅前にある大門本店は茶を詰める業務があり、通行量の多い産業道路に面した湯の川店は人や車の観察や接客、十字街の御茶ノ倉はアイス抹茶や抹茶セットメニューの飲食店。今までの受け入れの積み重ねで子どもたちから教えられ、改善してきたことで、3店舗に独自の役割を持たせることができた。
 体験学習は各学校によって、数分間から、3日間の日程を組むこともあり、学習のめあてによって依頼内容がさまざまだ。
 今年も道教大付属函館中の1年生8人を迎えた。9時から16時までの3日間。内容は、8人で茶袋のデザインを企画し、年末年始向け商品として販売することにした。
 1日目は大門本店に3人、湯の川店に2人、御茶ノ倉に3人が入り、各業務を学習。その後は8人が御茶ノ倉に集まり、各体験をもとに、年末年始の商品を四季や節句、正月の意義など考えつつ、デザインをまとめて商品化した。
 8人の感性豊かな視点でプロモーションビデオの撮影をすることになり、御茶ノ倉は、大人顔まけの「ハイ、カット」の声が響いた。新しい店舗提供が生みだした力作となった。

  *北海道教育大学附属函館中学校の附属を新聞紙面上では「附属」⇒「付属」となるそうです。まめ知識

登録日 : 2016-02-07  | 最終更新日 : 2016-11-15 | カテゴリ: 社長のコラム, 道新「みなみ風」