はこだての本業とは・・・

北海道新聞 夕刊 地域情報版   「みなみ風」 コラム欄 立待岬
2016年(平成28年)08月08日 第5506号 掲載

 現在の函館市は、市町村が合併し、それぞれ独自の地域性があるため、ひとくくりで「これが函館」とは言えない。 つくづくそう感じる。

 25年も前に、ある宮司さんから「このマチで一つの行事を行うには、多数の地域性を必要とするぞ。間違っても一つのものにするなよ」と教えられ、経験し、ようやく理解できるようになった。今はあまりにも広域になり、市はこの先どうするつもりなのか不安になる。

 駅前の再開発も進んでいるが、函館の「本業」を考えると、港まつりの音頭で「港、はこだて、一度はおいでよ」と歌われているように、やはり港だと思う。函館地区クルーズ振興協議会の活躍もあり、函館に寄港したクルーズ船の多くのお客さまが、函館観光を楽しまれている。

 今月1日にも、クルーズ船で入港し、函館を訪れるのは2度目という方が来店された。宇都宮在住で、船内で茶の湯を楽しむのに抹茶を求めに来られたという。今回はフリーで観光を楽しむとのことで、ちょうど一緒にいた「函館西部地区バル街」の実行委の方と一緒に、バル街や、函館で開催される世界料理学会、西部地区の見どころなどについて、会話に花が咲いた。今回の函館入港は、道新花火大会の見物が目玉だと聞いた。船上から花火を見ると話していたので、街灯りをバックに大輪の花火を楽しまれたと思う。

登録日 : 2016-08-09  | 最終更新日 : 2016-11-15 | カテゴリ: 社長のコラム, 道新「みなみ風」